2024年10月25日
闇バイトを実行役にした事件が相次ぐ中、熊本県では10月、闇バイトに応募した高校生が相手から脅されていたことがわかり、警察が注意を呼びかけています。
警察によりますと10月、熊本県内の男子高校生がSNSを通じてアルバイトに応募し、住所や生年月日、それに家族構成などを相手に伝えました。
その後、やりとりを重ねるなかで犯罪につながるような具体的な話が出てきたため、高校生は怖くなって断ろうとしたということです。
すると相手からSNSのメッセージで金銭を要求されるなどして脅されたため、高校生は親とともに警察に相談したということです。
これを受けて警察は防犯情報などを発信するメールで注意喚起を行いました。
熊本県警察本部生活安全企画課は「仕事内容を明記せずに高額な報酬の支払いを示唆したり、応募した後、匿名性の高い通信アプリへ誘導したりするなど不審点のある求人情報は闇バイトを疑って応募しないでほしい」としています。

“闇バイトに応じないで” 札幌でも注意呼びかけ
闇バイトを実行役にした事件が相次ぐ中、札幌市の中心部では警察官などが闇バイトの募集に応じないよう呼びかけました。
北海道内でも闇バイトの募集に応じた実行役とみられる容疑者が強盗傷害や密漁の疑いで逮捕される事件が起きていて、25日は札幌市中央区の商業施設で警察官や道の職員、およそ15人がチラシを配って注意を呼びかけました。
チラシには仕事の内容を明らかにしないまま高額な報酬を示したり、募集に応じたあとに匿名性の高いアプリに誘導したりする闇バイトの勧誘の手口を示すとともに、相手に個人情報を送った結果、危害を加えるなどと脅されてしまうおそれがあると書かれています。
警察官たちは「闇バイトは危険です」などと声をかけていました。
チラシを受け取った専門学生は「闇バイトは一度入ってしまうと抜けられなくなると聞いたので、応募しようとする人がいれば警察に相談したい」と話していました。
札幌中央警察署の入江政彰生活安全第一課長は「相手に脅されて抜け出せないと思っても犯罪に加担する一歩手前で警察に相談して引き返してほしい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241025/k10014619211000.html
コメント